中国へ直接出願するより、マドプロ経由で出願した方が「18ヶ月で査定を下す」ルールがあるため権利化が早いのでしょうか?
中国へ直接出願するより、マドプロ経由で出願した方が「18ヶ月で査定を下す」ルールがあるため権利化が早いのでしょうか?
中国では、最近の急速な経済発展にともない商標登録の出願件数が増大し、当局がこの増大する出願に対応しきれずに審査にかかる時間がどんどん長くなってきており、その期間は最長で3年程度になると言われています。
以前は、拒絶理由がない場合には、最速で出願から1年程度で商標登録されていた時期があったので、直接出願してもマドプロ経由の出願に比べて時間がかかるということはなかったのですが、最近は事情が違ってきています。
ちなみに、中国での商標登録出願件数は、2010年には約1,072,000件、2011年には約1,417,000件です。
同じ時期の日本における商標登録出願件数は、10年に約114,000件、11年に108,000件ですから、この1年間で日本での商標登録の年間総出願数の約3倍も増加しており、中国の商標登録出願の増加のスピードが分かると思います。
このことから、中国で商標登録する場合には、マドプロ経由で出願した方が権利化は早いと言えます。
ただし、マドプロ経由で出願する場合には、直接出願する方法と比較して審査期間の長さ以外にも、様々なメリット・デメリットがあるので、それらをよく見極めた上で、最終的にどちらの方法を選ぶか決められた方が良いです。
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