沖縄豚「アグー」・ロゴ「まーさん」、中国と香港で商標登録

2015年12月10日、沖縄県畜産振興公社は沖縄県産豚肉にかかわる商標登録を中国と香港で取得したと発表した。県産豚肉のブランド化と消費拡大を目指していく。
(参照:中国、商標申請数1400万件で12年連続で世界一

今回、商標登録が認可されたのは沖縄の在来種の豚である「アグー」と、県産食肉に使われているロゴ「まーさん」である。中国商標では、「あぐー」「アグー」「AGU」「ま~さん」が2015年10月14付 で登録認可され、アグーに漢字を当てた「阿古」は審査中となっている。

香港商標では、「あぐー」「アグー」「阿古」「ま~さん」の商標が2015年11月20日付で取得済みであり、「AGU」は審査中となっている。

沖縄県産豚肉の輸出は、香港への輸出が2009年から増加していたものの豚流行性下痢(PED)の影響で減少しており、2014年には年間輸出量は33トンとなっている。

また中国への輸出は2010年の日本国内での口蹄疫のために輸出停止となったが、香港経由で中国国内での販売は続いており、今後の輸出再開やブランド展開へ期待がかかっている。

中国や香港では、日本の高品質の畜産物が、非常に高く評価されています。今後、TPPへの参加で、日本の畜産業を取り巻く環境が非常に厳しくなっていくことが予想されますが、そういった状況下で、日本の畜産業者が、日本の畜産物に高い評価を与えてくれる中国や香港の市場に進出してゆくということは、非常に大切なことであるかもしれません。

ただし、日本企業が海外で活動する際に、その国で商標登録をしておかないと、その国のライバル企業にブランドを盗用されて、ブランドイメージが破壊されたり、売上を横取りされたりします。

もちろん、品質の高い商品を生産することが大切なことは言うまでもありません。しかし、現代では、それだけでは不完全です。宣伝広告に重要な役割を果たすブランドの権利化を図るなど、商品品質以外の対策も必要になります。

その意味で、今回の沖縄県畜産振興公社の「アグー」や「まーさん」のロゴの商標登録は、同公社が中国や香港に進出し成功するにあたっては、是非とも必要な手続きであったということができます。

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