「くまモン」、中国語圏名称を「熊本熊」に変更

2019年3月7日、熊本県は中国、香港および台湾での「くまモン」の名称を「熊本熊」に変更すると発表した。
(参照:世界知的所有権機関(WIPO) 中国の特許出願数、世界で第一位

すでに商標出願しており、3月19日から正式に名称変更する方針だ。 「くまモン」は熊本県のPRキャラクターである。 黒い熊の着ぐるみキャラクターであり、丸いシルエットと真っ赤なホッペが印象的なゆるキャラだ。

これまでは中国語圏においては「酷MA萌」との名称を採用していた。 中国語でかっこいい!を表わす「酷」と、可愛い!を表わす「萌」を入れ、中国語圏での定着を目指してきた。

ところが、「酷MA萌」の文字は内容がすぐに把握しにくいとの理由でこの名前が浸透しないままである。 また、第三者による「酷MA萌」の中国での商標登録が相次ぎトラブルが増えている状況だ。

加えて、この「酷MA萌」を名付ける前から、すでに「くまモン」の動画などがインターネットを通して中国語圏にも拡散し、 「熊本熊」とのあだ名で広がっていった。

そのため、実情に沿った対応に変更するべく、今回の名称変更を決断したという。 今後は広く商標登録を進めて、知的財産権保護にも積極的に取り組む方針だ。

「酷MA萌」では、日本の国産キャラクター「くまモン」であることが、中国語圏では分かりにくいと考えられます。そのため、現地の企業が、偽物を作りやすくなることは間違いありません。

「熊本熊」であれば、日本の地名である「熊本」が入りますので、日本のキャラクターであることが中国語圏の方に分かりやすく、偽物が作りにくくなります。中国語圏では「くまモン」の偽物が大量に流通しており、「くまモン」を創作した熊本県では対応に苦慮しているとのことです。

今後は、中国での商標登録を進めるなど、知的財産権の保護に積極的に取り組んでいくことが予想されていますが、「くまモン」の中国語圏での名称を、「酷MA萌」から日本産であることをイメージしやすい「熊本熊」に変更することは、その第一歩として、有意義なことだと言えます。

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