中国・上海市、偽ディズニーランドホテルを商標権侵害で罰金

2015年11月24日、中国・上海市工商行政管理局は上海市の5つのホテルに商標権侵害を理由に罰金を科したと発表した。
(参照:中国裁判所、「ニューバランス」が商標侵害したと賠償命令

当局は上海ディズニーランドの開業を控えて商標権侵害の事案が増えることを懸念しており、中国国家工商行政管理総局は商標権保護に関する特別キャンペーンを展開する模様だ。

重点保護区として上海ディズニーランドとその周辺の道路・市場・エリアを監視 対象として指定し、人員を増員して取り締まりを強化するとしている。

今回、罰金の対象となったのは上海ディズニーランド周辺に5つのホテルを展開する深セン市の維也納ホテル管理集団である。無許可でホテル名に「迪士尼店(ディズニー店)」などと商標を看板やホームページに使用し、10万元の罰金を科された。

上海ディズニーランドは2016年春の開業を目指しており、「模倣大国」の知的財産権への対応が注目されている。政府はマイナスイメージの払しょくに「偽ディズニー」の撲滅が欠かせないとし、上海市工商行政管理局と国家工商行政管理総局が連携を強化してい る。

最近の中国は国際的に存在感を増し、いまや、世界のリーダーである米国と並び称されるほどの大国に成長しております。しかし、知的財産権の分野で「模倣大国」と呼ばれたり、環境問題に対する対応を見ていると、世界のリーダーになるには、まだまだ数多くの課題を解決しなくてはならないと思われます。

国際的に中国が信頼のおける国であると認められるためには、今回の上海市工商行政管理局のように、当局が、違法行為に対して厳正に対処してゆく必要があります。

ディズニーの知名度は非常に高いですから、2016年の上海ディズニーランドの開業にあたり、今後、いかに違法行為を取り締まっていくかは、中国が世界からの信頼を獲得してゆく上で、非常に重要なステップになると考えられます。

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