中国ラジオ番組オープニング曲、中国で初の音商標登録
2016年5月14日、中国ラジオ局のオープニング曲が音商標として登録された。中国において初の音商標登録となる。
(参照:中国、商標申請数1400万件で12年連続で世界一)
登録されたのは、中国国際広播電台(中国国際放送局)で使用されているラジオ番組のオープニング局だ。音源は40秒間あり、18小節あるメロディの中に「中国国際広播電台」というアナウンスが入る。この音源は1998年7月から使用し始められたもので、ラジオリスナーにとってはよく知られた音声だ。
商標審査をした国家工商行政管理総局では、音商標登録できるのは長期間使用されていて、消費者がその音源と商品またはサービスを関連付けることができる顕著な特徴があると認められた場合としている。
中国における音商標登録は2013年の商標法改正によって出願が可能となり、すでに450件が姉出願されているが、登録に至ったのは今回の案件が初めてとなる。日本でも2015年4月から音商標登録への出願が可能になり、すでに25件の登録が認められている。
音商標の出願件数は、現在で日本が25件、中国が最近登録された1件と、日本が上回りますが、出願可能となった時期は、日本が2015年4月から、中国が2013年からと、中国の方が先んじています。
中国の音商標の出願件数は450件にも上り、450件の出願のうち、登録されたのが1件だけと、中国の音商標の登録件数が少ないのは、中国が音商標に関して遅れていることが原因ではなく、中国商標当局の審査が厳しいことが原因であることは明白です。
音商標のような比較的新しい商標については、日本の方が進んでいると予測していたのですが、実際には中国の方が進歩しています。それもそのはずで、商標登録件数をみると2010年のデータで、日本が97,780件、中国が1,333,097件で、件数ベースで中国が日本の約13.6倍と中国が圧倒しており、中国はもはや商標大国となっています。
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